【短編】君が好きなんです。
珠輝くんが好きなんです。
「珠輝くん、今日一緒に帰ろう!!」
廊下を無表情で歩いてる珠輝くんに声をかける。
「……べつにいいけど」
「ほんと!?やった!!」
わたしは珠輝くんと一緒に途中まで帰ることにした。
「……あのさ」
「うん。なに??」
「……お前、俺のどこが好きなわけ??」
「えっ!?知りたい??」
「……べつに。言いたくなきゃ言わなくてもいい」
「うんとねぇ……頭がよくて、優しくて、背が高いトコロかな??」
「……ふーん」
「なんでそんなこと聞くの??」
「……べつに」