【短編】君が好きなんです。
「……なんで着いてくるの」
「えっ……一緒に学校、行っちゃダメ??」
「……勝手にすれば」
「うん!!勝手にするよ!!」
嬉しい!!
珠輝くんと一緒に学校行けるなんて。
すっごく幸せ!!
もうこのまま溶けちゃいたいくらいだよ。
「……ねぇ、歩くの遅いんだけど」
チラッとわたしのほうに振り返り、冷たくそう言い放つ珠輝くん。
「あっ、うん。ごめんね……」
「……べつにいいけど。それより早くくれば」
「うん!!」
無愛想だけど、そんな珠輝くんと一緒にいるだけで幸せすぎてしまう。
どうしよう、ほんとに。