同居人はNo.1ホストー1ー213ページまで修正
尚希サイド
薄暗い部屋に響き渡るベッドの軋む音、荒い息、女の声、感じている女の顔…
「はぁ…あっ、尚希ぃ……」
もう何回聞いて何回見てきたんだろう…
数え切れない程、女を抱いてきた。
女を抱くのは仕事のため、今の座を維持するためだ。感情なんてものはない。
こいつは付き合っているわけでもない。ただの俺の客だ。
そして俺のお気に入りの一人でもある。
「もう限界か?」
「あっ!…はあっ……」
どんなに女で埋めても抱いても俺の中にある何かがまだまとわりついている。
それが居心地が悪くて苛ついて嫌でたまらない
女を抱いているとき忘れたいことが少しだけ忘れられる気がした。