同居人はNo.1ホストー1ー213ページまで修正
「ふーん。じゃあ呼んでみろよ」
えっと確かこいつの名前はー……
「……」
……なんだっけ?
「てめーまさかこの俺の名前を忘れたわけじゃないだろーな」
「……そ、そんなことないし!」
あぁ!あたしの馬鹿!動揺してるの普通にバレバレじゃん!
「おい、てめぇ……」
あたしを抱き締めたまま右腕をいきなり掴んできた。
ひっ、ひぃぃぃぃぃ…!!
怖くなったあたしは反射的に目を瞑って自分の身を守ろうとする。
だっ、駄目だ。あたしの人生終わった…
…あ、あれ?何もされない。
何かされると思ったけど最低男は、あたしの腕を掴んだだけの様だ。
恐る恐る目を開くとー……あたしに覆い被さっている最低男はぐったりとしていた。
なにが起きているのか分からないまま呆然と最低男を見る。