同居人はNo.1ホストー1ー213ページまで修正
寝室のドアが開く音がし目を開けると飯を持って入って来た捺海。
茶碗に熱そうなお粥をよそり茶碗を俺に差し出す。
「食べさせて」
「は?」
俺がそう言うと捺海は、手の動きを止めて目を大きく開く。
「俺にアーンするの…いや?」
こいつの反応を見たいというのもあるがそれよりただなんとなく…少し甘えたいという気持ちが湧き出てくる。
きっとこれは熱のせいだ。それに頭がすげーボーッとする。
捺海は「そんなの自分で食べればいいじゃん」ブツブツ言いつつもお粥を俺の口元へ運ぶ。
捺海が食べさせたお粥を一口食べたとき懐かしい味がした。
この味…あいつが作ったお粥の味と似ている。
俺はその味を確かめるように黙々とお粥を食べた。