同居人はNo.1ホストー1ー213ページまで修正
「食べ終わるのはや。もうこれだけ食欲あればあとは薬飲んで休んでれば大丈夫だね」
「…捺海」
「なに?」
「その…美味かった。ありがとう」
片付けを始める捺海にそう言うと捺海は一瞬、表情が固まりふっと俺に笑顔を見せた。
「…あ、ありがとう。あたし今日一日家にいるからなにかあったら呼んでね。お大事に」
そう言って立ち上がり寝室を出て行った捺海。
「…あいつ、笑うとあんな顔すんだ」
初めてあいつの笑った顔をみた気がした。
いつもあいつは眉を寄せて不機嫌な顔ばかりしている。
あいつには絶対言わないけど意外と笑うと結構可愛いと思った。
…ま、たまにはこういう風に面倒見られるのも悪くはない。
そんなことを思いながら俺はベッドに横になり目を閉じた。