同居人はNo.1ホストー1ー213ページまで修正
苦い味
あの日からなんだか尚希の雰囲気が違う気がする。
相変わらず俺様ぶりは変わらないけど何か…変わった気がする。
そんなことを思いながらソファーに座ってテレビを見ている尚希を見ていると
「なぁ、お前さ」
「…え?なに?どうしたの?」
「お前、春綺に手料理ほんとに作んの?」
最低男の言葉にあたしの動きがぴくりと止まる。
は?え、なんでそんなこと知ってるの?
あれはふたりでいたときに話したことだからこいつが知ってるわけないのに。
なのに何で知ってるの?
「なんで、知ってるの?」
「あ?いやそれは…春綺から自慢されたんだよ。捺海が作ってくれるって。そんなことより俺の質問に答えろ」
「まぁ作るけど…」