同居人はNo.1ホストー1ー213ページまで修正
あたしの説教に尚希は無反応のままあたしのことをジッと見つめる。
「ちょっと聞いてるの!」
あたしが大声を出すと最低男はハッとした表情をしてあたしをまた見る。
「…あぁ、聞いてるよ」
ったくー……
「ほら、あんたも手を合わせて」
あたしがそう言うと尚希は渋々と一緒に手を合わせた。
「「いただきます」」
「で、どう?美味しい?」
そう聞くと尚規はスープを飲んで「思ったより上出来だな。まだまだだけど」
「素直じゃないなぁ~素直に言いなよ美味しって」
あたしは、ニコニコしながら尚希の顔を覗いた。
すると尚希はむっとした表情をしてあたしを見た。
「少し評価したくらいで調子に乗んなこのアホ女」
むぎゅーーー
「いったあ!」
尚希は両手であたしの頬を引っ張った。
最近のこいつはあたしの頬を引っ張ることが多い。
「アホっしぇ……ゆうひゃ!」
涙目になりがら必死に言うと尚希は口元を釣り上げ「あ゛?何て言った?聞こえねぇーな?」と楽しそうに言う。