同居人はNo.1ホストー1ー213ページまで修正
薄暗い部屋に、ほんのりと灯る
オレンジ色の光。
何回も聞こえるベッドの軋む音に
2人の荒い息に……女の甘い声。
重なる2つの影……
思い出しただけで変な感じになる。
何で……今まで、こんな事なんて
一度もなかったのに。
アイツと同居してからアイツは
女を連れ込んだ事なんてなかった。
例え、女と会ってたとしても
ホテルでヤッているはず。
それなのに、何で……
あたしが、いるって知ってるのに
わざわざマンションで抱くの??
そんなに、あたしの事が嫌い??
それとも……この間のホテルの事を
まだ、怒ってたから??
「もう……何なの……訳分かんない。
…………アイツは、何がしたい訳??」
あの時の、アイツの顔が頭の中で
思い出した。
何を考えているのか分からない
あの表情……
あの表情が、頭の中から離れない。
ギュッ……
あたしは、ブランコの鎖を強く握った。