同居人はNo.1ホストー1ー213ページまで修正
電話が終わったのか最低男があたしに近づいて来る気配を感じた。
「残念だったな。せっかく楽しめそうだったのに。まっ、また今度相手してやるよ」
両手を縛られていた手が自由になったあたしは目隠しされていたタオルを外した。
残念などころか寧ろ舞い上がるほどこっちは嬉しいですよ!楽しめなくて残念でしたっ!
「そう言えば、お前のことまだ何も知らないな」
「曖芭 捺海。歳は17」
これから一緒に住むと言うのに短い自己紹介だけで済ます。
自己紹介ってなに言ったら分からないし面倒じゃん。って言うかその前に趣味とかそういうのないし。
「お前、やっぱり未成年だったんか」
は?未成年で悪かったわね。
「俺は小野原 尚希。歳は20」
なんだ、あたしと三つしか違わないんじゃん。
もっと年上かと思った。