人形の微笑
馬上でなびく銀の髪が、太陽に照らされてギラッと光る。
やはりコルトは、道しるべ――…私の血の跡をたどって、こちらへ走ってきたようだ。
改めて自分の傷の状態を確認すると、かなり出血している。
少しでも気を抜けば、血の失い過ぎで気を失う可能性もある。
リリスはドレスの裾を裂いて止血しながら、猛スピードで近付いてくる銀色の炎を見やった。
徐々に大きくなっていく蹄の音。
そして、数瞬後――…
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