人形の微笑
確かに俺は、魔法が使えるようになったのかもしれない。
だけど……それとルスカ様が太古の眠りから覚める事に、なんの関係があるんだ?
どうして、ルスカ様は俺の事を主と呼ぶ?
なんて考えたその時、ルスカ様がニヤリと顔を歪めた(馬の顔で、だが)。
そして、勿体つけて口を開こうとしたその時――…
【ッ!!主よ、我が背に早く乗るがいいっ!!】
突如、ルスカ様が目を見開いた。
「…………え?」
【汝の愛する少女は、我の力で守った。相手の武器は銃だったのでな、我が神の力を行使させていただいた。
だが――…】