人形の微笑



「失礼しま……って、
姉さん!?」


ガチャリ、響いた扉の音。


思わずそちらへ顔を向ければ、



「コルト……!!」



銀色の髪を持つ、年下の少年――コルトが部屋に入ってきた。


咄嗟に武器を探し始めたリリスを見たコルトは、突然瞳を潤ませ……



「リリス姉さぁぁぁああんっ」


「ッ!?」



猛スピードでリリスに駆け寄り、ぎゅうぎゅう抱きしめた。


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