人形の微笑



……一度こうなれば、猫のように甘えてくるコルトをを許容するしかなくなる。



「……昔から、こうなんだから」



むしろ、なんであの『施設』で心が砕けなかったのか……今でもリリスは不思議でならない。



暗殺者にあるまじき緩み切った顔をする銀髪の美少年と、

どこか疲れたような雰囲気を漂わせる焦げ茶色の髪の美少女と、


それを見て微笑む、金髪の姫。



なんとも和やかな空気が流れ始めた時、リリスはある事に気付き…口を開いた。



「そういえば、コルト。

……なんで私達はここにいる?」


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