人形の微笑



初めて会話してから、少ししか経ってないというのに……

ネネは、リリスのことをいたく気に入ったらしく。



『敬称もなし、敬語もなし!!

私は、堅苦しい事を全部抜きにして、リリスと友達になりたいの』



数日前、やけに真面目な顔をしてそう言ったネネの言葉がきっかけで、


リリスとネネは『友達』になった。



それからネネは、暇さえあればリリスの元へ足を運んでいる。


リリスも、初めてできた『友達』という存在が嬉しくて、



「こんにちは、ネネ。走ってくるなんて……どうしたの?」



仏頂面ながらも柔らかい声でネネに問い掛けた。



< 291 / 343 >

この作品をシェア

pagetop