人形の微笑



「それならいいわっ!!さぁ、いきましょう!!」


「ちょっ……ネネ!?」


「ほーらほら、早くっ!!すぐに夜が来ちゃうでしょ!!」


「だから、なんの話ですか!?」


「敬語なしーっ!!」


「ねっ…ネネ様!?どうか走るのをおやめくださーいっ!!」



お冠の侍女達を置いて、そのまま勢い良く走り出す。


……そのスピードは、間違っても一国の王女のものではなかった。




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