人形の微笑



『……とりあえず、この場でうずくまっていても邪魔なだけだ』


そう考えたリリスは、とりあえず広間から出ようと立ち上がった。


しかし、数歩進むだけでも…痛みに身体がふらついてしまう。



「…………ちっ」



思い通りに動かない自分の体に、苛立ちを募らせたその時……



「……姉さん!!大丈夫!?」



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