人形の微笑



その部屋についた時には、頭痛もいくらか和らいでいた。



「………すまない、コルト」


「別にいいから、姉さんはこの部屋で休んでて?

ネネ様には俺から言うから」


「………あぁ」



リリスを椅子に座らせたコルトはそれだけ言うと、部屋を静かに出て行った。



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