人形の微笑
「……ほら、離れて」
【えー】
リリスは、不満げな顔をするリオを引きはがし、ため息をつく。
元々リリスの中に住んでいたというリオは、リリスはもちろんネネとも友達になっていたので、
もちろん遠慮されたら嫌だし、逆に困るのだが………。
「リオって、神様なんでしょう?なら、もうちょっと威厳を……」
【あーあー、聞こえなーい】
「…………全く」
その微笑ましいやりとりに、ついネネが吹き出した。
その瞬間、