人形の微笑
『こっこれ以上、変な発言させちゃダメだ!!』
心の中で叫びつつ、その細い体を回れ右させると、
「今日の勉強はここまでです!!」
「え、でも、」「いーから!!」
言い淀むリリスの背を押して、扉の方まで連れていく。
そしてその耳元で、
「いっ、いいですか!?
人の性癖はプライベートなモノ!!
だから、大きな声でバラしたりしちゃダメですよ!?」
と小声で念を押すと、リリスを部屋から押し出した。