time-きみの隣で。-
「んま、噂なんてそんなもんだろ??
みんなが俺に理想を押しつけるだけだ。
それに。」
先輩は私をじーっと見た。
あの、澄んだ瞳で。
「月奈も噂とは全然ちがうしな。」
...は????
「なに言って」
「今噂になってる奴、いるじゃん。
あの彼氏、女に手出すの早いからさ。
今までも彼女とっかえひっかえ。」
うん、まぁ、そんな気がしたけど。
今までの奴らもそーゆのばっかりだったし。
「たまたま月奈が目つけられただけ。
だから月奈のせいじゃない。」
先輩は私の頭に手を置いて
「だから、お前は気にすんな。」
そう言ってまた笑ったんだ。