time-きみの隣で。-





「こっち向けよ。」



翔太の左手が私の頬にふれて



どきっ。



「月奈。」


ゆっくり翔太を見る。


2人の視線が交わって―――



どきどき―...

心臓の音がやけに大きく聞こえる。




もう一度、翔太が優しく私の名前を呼んで



だんだんと


2人の距離が縮まり





もう少しで唇が触れそうなとき―――































―――――――え。







ひんやりと


冷たくかたいものを


頬に感じた。




< 89 / 115 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop