time-きみの隣で。-
「やっぱり。なんも変わってないじゃん。」
「最近噂聞かないから更正したのかと思ったら。」
「今度は、翔太先輩を狙うなんて...!!」
「しかも押し倒したらしいじゃん。」
「...最低。」
あーあ。
やっぱり噂流れちゃった。
昨日、ちょうど私が
翔太に腕をひかれて
覆い被さったところを
うちの学校の生徒に見られてしまったらしい。
あそこは駅から離れてるから
油断してたけど
やっぱり、バレるものはバレる。
噂なんて
どこからともなく発生することを
ちゃんとわかってたのに。
そして、
本当の私を呑み込んで
私を悪者にするって
わかってたのに。