君に、この声を。
5. 後悔
奏太side.
合唱部に入ったとはいえ、活動は合唱団と一緒。
何しろ、合唱部員はごくわずかなんだから。
でも珍しく、俺は音楽室に行きたい気分になった。
なぜかはわからなかったけど、1人で音楽室に行きたいと思った。
放課後、俺は職員室から音楽室の鍵をとって、4階へと続く階段をのぼっていった。
このときの俺は、まだ気がついていなかった。
音楽室への行き道に、あいつが話していたことを――――。
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5. 後悔