君に、この声を。

気が入ってない？


そりゃ、嫌々やめさせられたんだから、当然でしょ。

それでも、私、まだ自分自身をコントロールできてるつもりだよ？



「でも――」

「でもじゃないの。やる気ないなら部活やめてくれる？ そんな人、はっきり言って要らないから。西脇先生も言ってた」



『要らないから』



今、はっきりと聞こえた拒絶の言葉。


西脇先生も言ってる？

合唱やめさせておいて？



ふつふつと、心の中が沸いてくるのを感じた。