君に、この声を。

4. ヒカリ




奏太side.



「なぁ、奏太ぁ」



放課後、斜め前の席の怜が元気良く話しかけてきた。



「ん?」

「奏太って、前の学校で部活とかしてた?」

「あー、部活ね。前はバスケ部入ってた」

「マジ!? 俺と一緒なんですけどー」



怜が一瞬驚いて、すぐに目をキラキラと輝かせてきた。



目の前にいる人の言いたい事が、分かった。


……わかりやすいやつ。


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