君に、この声を。
10時45分。
結構寝たなぁ、今日は。
ま、今日は部活もないし、ゆっくり寝れるか。
合唱だって――
ガタンッ
勢いあまって飛び起きたら、ベッドで足を打った。
窓から差し込む光がまぶしい。
今日は、合唱の練習じゃんっ!
急いでベッドから抜け出し、パジャマから体操服に着替える。
やばい、完璧な遅刻だ。
しかも、数分じゃなくて1時間以上。
着替え終わるなり、楽譜をカバンに投げ入れて部屋をでようとした。