君に、この声を。



私はここ最近、るなを説得するのに必死になってる。



やっぱり、合唱をあきらめたくない。


るなと一緒にまた合唱したい。



だけど――――




「もう何回も言ったでしょ。両立なんか絶対無理」




その思いはなかなか届かない。



そうはっきり言われると、私は口をつむぐことしかできない。



るなはそれを言うなり、スカートのひだをひらりと揺らして再び歩き出した。



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