青空からの贈り物。 〜君が教えてくれたこと〜
2.〝 一人じゃない 〟
「…ねぇ、本当に、…空って、天使なの?」
あれから数分。
私たちは床に腰を下ろして座っていた。
横を向いて、隣に座っている空にそう問いかけると、
「そうだけど」
…と、あっさりとした返事が返ってきた。
何だか、まだイマイチ信じられない。
目の前で起きた、あまりにも、非現実的すぎる事を。
「ほんとに?」
「ああ」
「ほんとうのほんとうのほんとうに…」
「あー、もう疑い深いなお前。そんなに俺が信じられないのかよ」
「ご、め…、だって…。夢としか思えな…」
「ほっぺ抓って確かめさせてやろーか?」
「し、信じます信じます、信じました! だから抓らないでーっ」
「っ、はは、面白いな、お前」
楽しそうに笑う、空。
…自覚なさそうだけど、Sっぽい。