青空からの贈り物。 〜君が教えてくれたこと〜
そう考えていた、その時、だった。
「う、わっ!」
ぐらりと、足もとが揺れた。
見てみると、さっきまであった透明な壁のようなもの、結界が、俺が立っていた部分だけ無くなっていた。
慌てて翼を広げようとしたが、もう遅い。
「うわぁぁあ――――っ!!!」
「え? わっ、兄貴!!」
そんなレイの慌てた声を最後に、
俺は、地上にある“人間界”へと、
まっさかさまに、落ちていった――。