14個の君の物語<短編集>

いつからか…この家には笑顔が消えた

いつからか……言葉が無くなった

いつからか……あたしは泣かなくなった


いつから、いつから、いつから、あたしはこんなにも脆くなったの?
この葛藤は何からくるの?

いつから両親はこんなちっぽけな人間になったの?

あたしに…

「……そんな目で見ないでよっ!?」

バリンッ!!

母が床に食器を叩きつけた

母の目には優しい優しい愛情の色はなく
暗い暗い赤黒い嫉妬の色だった

そぅ、優しくはない。けど辛くもない
泣きたいのなら泣いてよ

< 39 / 86 >

この作品をシェア

pagetop