14個の君の物語<短編集>
いつからか…この家には笑顔が消えた
いつからか……言葉が無くなった
いつからか……あたしは泣かなくなった
いつから、いつから、いつから、あたしはこんなにも脆くなったの?
この葛藤は何からくるの?
いつから両親はこんなちっぽけな人間になったの?
あたしに…
「……そんな目で見ないでよっ!?」
バリンッ!!
母が床に食器を叩きつけた
母の目には優しい優しい愛情の色はなく
暗い暗い赤黒い嫉妬の色だった
そぅ、優しくはない。けど辛くもない
泣きたいのなら泣いてよ