14個の君の物語<短編集>
温かくて…


「ん…。」

ゆるゆると瞼を開けばまだ眠っている君が隣にいる。幸せそうな寝顔があたしの前にある。


起こさないようにゆっくりと彼の頬を指先で撫でる。
温かみのあるあたしと彼の間の空間
ゆっくりと規則正しく呼吸を繰り返す



ーーー…まだ君は眠ってるの?

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