14個の君の物語<短編集>

だって居なくなるんでしょう?

最後にはあたしを置いて違う人と行っちゃうんでしょう?

* * *
あれはあたしが中学三年になった頃だったのか…

「ありがとう」
「真ちゃんも元気でね?」
「あぁ…夏輝もな」

ねぇ、真ちゃん。気まずそうな顔はやめて…

「あたし、もう思ってないから…」

真ちゃんのこともう諦めたから…

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