14個の君の物語<短編集>
「幸せになれるんだと。」
「はっ!!こんな物で幸せになれたら苦労しんっ!!」
「可愛くねぇな…。返せっ!!」
「だが、熊の顔が可愛いから気に入った。
大事にするな?」
「お、おうっ」
「だが幸せに成れるならおはぎは要らないのか?」
「お前が笑うなら何でもいいよ」
言った途端萩は顔を真っ赤にした
「……萩。」
「ん?」
「…いや、ありがとう。」
萩の姿に真ちゃんの面影を見た気がした