私の恋人は同居中の従兄!?
そう。
私たちは、付き合ってます。
……いや、実はですね……。
血……つながってないんですよ。
正確には私たちは従兄妹で、瑠架の本当の両親はだいぶ昔に亡くなられたみたい。
そんで、私の親が瑠架を、私の兄として引き取ったわけです。
そして私たちは、いつの間にかお互いを異性として見ちゃうようになっちゃって。
その事を両親が発覚したときは、かなりヒドイ言われようだったけど。
『まだ高校生なんだから、これからいい出会いがあるぞ』…とか。
『いくら血がつながってないとはいえ…ふぅ……』…とか。
ひどいと思わない?私たち兄妹じゃなくて、従兄妹なのに。
まあ。そんなこんなで……。
「瑠架。早く朝ごはん食べちゃって! マジで遅刻するよ」
「はーい、っと」
瑠架と一緒にリビングまで下りて、私の作った朝食を食べさせる。
その間に私は朝風呂を済ませた。
「じゃ、行くよ瑠架」
「おう」