色彩― シキサイ ―
てくてく駅への道のりを縮めていく。


真冬の夜は、いつもより不気味に感じる。





…というのは田舎の考えで、流石は都会



色とりどりの鮮やかなライトが照らされていて、夜なのに明るかった。




まるで…私とは正反対。




真っ黒に染まりきってしまった私の心。




何だか気分が悪くなり、私は裏路地を通り、駅に向かう事にした。





今覚えば、それがいけなかったのかもしれない。





そう、悪いのはアイツらじゃなかった。










すべて、私が悪かった…。







< 15 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop