色彩― シキサイ ―
― 私の事は、忘れて下さい ―
忘れて……下さい
“ワスレテクダサイ”
何度も何度も頭の中で
真由の言葉がリピートする…。
「――どういう意味だ…」
自分の声が、低くなるのが分かった。
青木翼の低い声にも動じず、
「私に関わってしまったら、
先輩の綺麗な色を、汚してしまう…。
そんなのイヤです」
何だよ…
俺の綺麗な色って……。
こんな俺が、綺麗な訳ないだろ。
良いんだよ…汚れても…。
「俺は、お前の傍に居たい…」
忘れて……下さい
“ワスレテクダサイ”
何度も何度も頭の中で
真由の言葉がリピートする…。
「――どういう意味だ…」
自分の声が、低くなるのが分かった。
青木翼の低い声にも動じず、
「私に関わってしまったら、
先輩の綺麗な色を、汚してしまう…。
そんなのイヤです」
何だよ…
俺の綺麗な色って……。
こんな俺が、綺麗な訳ないだろ。
良いんだよ…汚れても…。
「俺は、お前の傍に居たい…」