色彩― シキサイ ―
「いただきます……」




今日も、独りで朝御飯を口にする。



寂しくて仕方ない。



けど、もう独りも慣れた。




ずっと、独りだったから……。







私には親が居ない。


確か私が7歳の頃、……っ。




少女の瞳に、熱いものを感じた。


未だにあの時の事が頭から離れない。


震える体を自分の腕で抱き締め、席を立った。







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