しーくれっと!



「サイズは…、大丈夫そうですね」

洗濯機に男性の服をいれて回り始めたのを確認してから、私はお茶を持って戻った。
テーブルの上にお茶を置いて「どうぞ」と促せば、男性はニコリと笑って「ありがとう、いただきます」と口をつけた。


「そうだ…、君の名前聞いてもいいかな?」

「あ、椎名瑠花です」


すっかり挨拶するのを忘れていた私が慌てて名前を言えば、男性は「瑠花ちゃんか、可愛い名前だね」と笑んだ。

「(貴方の笑顔のが可愛いです…)」

そう言いたくなったがやめといた。
なので、とりあえず相手の名前を聞いてみることにする。

「貴方のお名前は?」

「僕の名前か…、その様子だとホントに気付いてなさそうだね。」


クスっと笑う男性を不思議に思い私が首を傾げて「へ?」と言えば、男性は「何でもないよ」と首を降る。


「俺の名前は輝夜冬馬、宜しくね」


そして名前を述べると、私に手を差し出してきた。










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