しーくれっと!
+―――+
「ありがとう、じゃあ俺はこの辺で…。こんな夜遅くにホントにゴメンね」
「いえ、こちらこそ…」
それから二言三言話して、夜が明け始めた町へと
輝夜さんは消えていった。
「行っちゃった…。綺麗な人だったなぁ…」
ポツリと呟くその言葉に反応する人はいない。
「はぁ…、疲れた」
ホッと安心して息をついた瞬間に、襲ってくる眠気に思わずあくびが出てしまう。
一度延びをして静まり返る部屋に入り、私はシャワーを浴びてから大学までの僅かな間だけでも睡眠をとるべく、深い眠りに落ちていった。