しーくれっと!




+―――+



「ありがとう、じゃあ俺はこの辺で…。こんな夜遅くにホントにゴメンね」

「いえ、こちらこそ…」



それから二言三言話して、夜が明け始めた町へと
輝夜さんは消えていった。

「行っちゃった…。綺麗な人だったなぁ…」

ポツリと呟くその言葉に反応する人はいない。

「はぁ…、疲れた」

ホッと安心して息をついた瞬間に、襲ってくる眠気に思わずあくびが出てしまう。
一度延びをして静まり返る部屋に入り、私はシャワーを浴びてから大学までの僅かな間だけでも睡眠をとるべく、深い眠りに落ちていった。











< 12 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop