しーくれっと!

正体





翌日。

早朝から抗議があった私は、最寄りの駅から三つ先の町にある大学へとやってきた。
席について授業の用意をしていると、バックのなかに入れていた携帯が鳴った。
そこで初めてマナーモードにするのを忘れていたことに気がつくも、とりあえず珍しく着信を知らせる携帯を開く。


「メール?」

だからだろう?
そう不思議に思いながらも、とりあえずメールボックスを開けばそこには…

【輝夜冬馬】

と、いう名前が表示されていた。
勿論驚いたけど、恐らく昨日携帯をかしてと言ってきたのはアドレスを登録するためだったんだろうと気づく。





「ぇと「何々?『昨日はありがとう。今週の日曜日は空いてるかな?もし空いてるなら、お礼もかねて食事でもと思ったんだけど…どうかな?』………ふーん、何よ瑠花ってば、もしかして春到来ー?」

ずっるーい!
と…。
頬膨らませながら携帯を返してきたのは、大学に来てから初めてできた友達。
麻生友理奈(あそうゆりな)だ。
茶髪のショートカットで、つり目が特徴な女の子







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