しーくれっと!


友理奈は見た目通り、相当気が強い。
類は友を呼ぶとでも言おうか…、彼女は私と同じか寧ろ私以上に基本困っている人間は放置できない。

彼女の正義感の強さと友達思いの優しさには憧れるし、とても信頼できる。



とにかく、大好きな大好きな親友だ。







「てかさ…メールの送り主、輝夜冬馬ってなってるけど、あの輝夜冬馬と同姓同名なんだねぇー」

「んん…?"あの"って?」


友理奈の言ってる意味が完全には理解できなくて、私は首をコテンと傾げた。


「は…?」

友理奈は一度驚いたような表情をするも「あー…、あんたじゃしかたないか」と、溜め息混じりに言って、手に持っていた私の携帯をカチカチと操作し始めた。
そして数分もたたずに携帯を返してきた。



「この人が輝夜冬馬。最近人気NO.1のフリーモデルよ!」

「……モデル?」



渡された携帯を見れば、画面に出ていたのはネットで検索して出したらしいとある人物の写真。


「あ…」


見覚えのあるその人物に、私は無意識に間抜けな声を出していた。












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