桜の木の下で【短編】
あの人の隣に座った。

そして私は、あの人に声をかけた。
「あなたいつもこのバスに乗ってるよね!?」
私はドキドキしていた。
そんな私に、あの人は目も合わせずにうつむき、うなずくだけだった。

その後も幾らか声をかけたんだけど、あの人はただうなずくだけ
もっと話をしたかったのだけれど、この日はそれで終わってしまったわ。


あの人は、はずかしがり屋なのかしら、、、
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