桜の木の下で【短編】
終点
僕
それから40分ほどたったであろう。
バスの中は僕達だけになっていた。
あと一つで終点だ。
アナウンスが入ったとほぼ同時に僕はボタンを押した。
「次、止まります。」
その一言で、僕はもう一度彼女の手を強く握った。
バスから降りると、のどかな田園風景が広がっていて、小さな丘の真ん中に桜の木が一本立っていた。
今、咲き始めたであろう桜は、まだ一割程度しか花は咲いていない。
しかし一週間もすれば満開になるくらい、たくさんの蕾を付けている。
僕らは桜の木の下
何とか二人座れるであろうベンチを見つけ、くっついて座った。
バスの中は僕達だけになっていた。
あと一つで終点だ。
アナウンスが入ったとほぼ同時に僕はボタンを押した。
「次、止まります。」
その一言で、僕はもう一度彼女の手を強く握った。
バスから降りると、のどかな田園風景が広がっていて、小さな丘の真ん中に桜の木が一本立っていた。
今、咲き始めたであろう桜は、まだ一割程度しか花は咲いていない。
しかし一週間もすれば満開になるくらい、たくさんの蕾を付けている。
僕らは桜の木の下
何とか二人座れるであろうベンチを見つけ、くっついて座った。