桜の木の下で【短編】

ベンチが見える所まで来た。
しかし
彼女の姿は無かった。


肩を落とし寂しくベンチに座った瞬間

桜の木の影に彼女が見えた!!
桜の木を背もたれにして立っていた。


僕は嬉しくて何も言えず
彼女の前で泣いてしまった。

そんな僕を彼女はそっと抱きしめてくれた。
彼女の目からも涙がこぼれていた。



彼女の居なくなった理由は分からない。


でも、この日
僕達は結ばれた。
互いに相手を愛おしく想い
全てを注ぎ、全てを受け入れた。





ただ一つの
あやまちを除いては、、、
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