桜の木の下で【短編】

一年後
私は大学へ進学した。

あの人はバイトをしながら一人暮らしをしていて、私はいつも実習で作ったお菓子を持って行ってあげるの。


私は、その日実習で作ったシブースを持って行ったの
洋梨のムースみたいなのなんだけど


いつも以上に美味しそうに食べてくれて
「あー、美味しかった!!ホントはこれくらいの甘さが一番好きなんだよ。」
って、私はショックだった、、、

でも、いつも私の事を想い、なにも言わずに
「おいしい」と食べていてくれたって思うと
あの人の優しさを一段と感じた。
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