桜の木の下で【短編】
あの時
私は口づけを交わした後
その事に一週間悩んでしまった。


あやまちに気付きながら
惹かれていく想いを止める事が出来ずに、、、




そして一週間後
禁忌を犯してしまった。





私と明の罪は重い。
キリスト教での同性愛は重罪だから、、、


私は明を愛するあまり、神の存在を忘れてしまった。

でも今、明には幸せになってもらいたい。
だから私は全ての罪を被る。


明の幸せのために





今、隣には明が寝ている。
この優しい寝息も、愛くるしい寝顔も最後


私は、そっとベッドから降りた。
明を起こさないように



そしてテーブルにメモを残した。
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