桜の木の下で【短編】
その傷は深く
憂里は二度と目を覚まさなかった。



最後に僕は憂里にそっと口づけをした。

その瞬間
ある言葉が蘇った。


「禁忌」
そう、僕と憂里は禁忌を犯していた。



5年も前から
一度だけ憂里が口にした言葉。
すっかり忘れていたのに

それで分かった。


Aは僕、明(アキラ)のA
そしてYは彼女、憂里(ユウリ)のY

A+Yそれは決して交わってはいけないもの
=(イコール)は×(バツ) 罰


罪を償う、、、
罰を受けるという事



なんて事だ、
僕が彼女を殺してしまった。


たった一人の愛する者を










僕が女であったために、、、
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