明日があるまで
話すことなんてない。
別に。これ以上の関係にもならないつもりだから。

「優那ッ!バス行くよ?」
はっ!
すっかり自分の世界だった。
「ありがとう。」
バスのなかはいつもより空いていて席に座ることができた。
でも。私の頭の中は満員状態だった。
何にもやもやしてるのかもわからない。
だけど・・・
胸が苦しい。

その日は授業も受ける気になれなくて、3限のまえに早退した。
朝倉君に、メールを返すのを忘れて・・・。

帰ってきても、やっぱりやることがない。
携帯を開くと

受信3件

あれ?
こんなに来てたんだ・・・

1件目は加奈から。

From 橋本加奈
――――――――――――――――
To 櫻井優那
――――――――――――――――
件名:休みなさいっ!
――――――――――――――――
優那ー。
大丈夫??
ちゃんと休んだほうが自分のためだか
らねー


朝の続きだけど。
朝倉君には早めに告白しようと思うの。
取られちゃいやだしね

それじゃぁ。
ちゃんと休んでねー!

  ――END――

そっか・・・。
早めに。

2件目は、意外でもなく普通でもない。
ただ。すこし胸が跳ねた気がした。





< 18 / 40 >

この作品をシェア

pagetop