明日があるまで
「・・・ッにを?・・・」
「颯太君?がんばろうね?」
「・・ッ!何をがんばるんだよっ!!」

ショックが怒りに変わった。
そのまま診察室を出て行った。
あとから親が先生に説明を聞きに別の部屋へ行った。

「・・・ッ・・」
はぁ。なんなんだよ。
「・・・ッ・・なッんなんだよぉ・・・」
涙が止まることなくながら続ける。


あれから。
俺は誰とも関わらない事にした。
関わったらその人が傷つくだけだ。
俺はあと半年でここから居なくなる。
だから。俺が居たこと。
跡を消したい。
普通なら自分が居た証を残す。
何て言うが。
俺はそんな風には考えれない。


♪~

メールだ・・・。

From 櫻井優那
――――――――――――――――
To 朝倉颯太
――――――――――――――――
件名:ごめんなさい。
――――――――――――――――
メール。返せなくてご
めんなさい。

身体。心配してくれて
ありがとう。
大丈夫です。

話。うれしいけど。
お断りします。


ごめんなさい。

  ――END――


やっぱりだ・・・。
櫻井も。
やっぱり普通な目ではみてくれないんだ。
俺のそばに居てくれる人はもういない・・・。






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